2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
■ 私見:第1章を読み終えての感想 心理療法が「心理療法」という名のもとに、科学的な治療として誕生したのは19世紀末期のことです。 その後、20世紀に入ってから本格的に発展してきたというのが一般的な理解です。 しかし、人が悩みやトラウマを抱えて生き…
3.今日の発展と課題 アメリカは多民族国家であるにもかかわらず、これまで広く用いられてきた心理学の理論は、多くの場合、中産階級の白人クライアントを前提として構築されてきました。そこでは、文化や民族による違い――価値観、家族観、言語、宗教観とい…
導入 今回は、ジョン・マクレオッド著『物語としての心理療法』第1章の結びとして書かれた「ナラティヴ、そして心理療法の文化的基盤」に関する一節を要約・考察してみます。 この節では、心理療法という営みが私たちの文化とどのように関係しているのか、そ…
はじめに:人の苦しみと向き合う「こころの歴史」 本記事では、「臨床心理学入門」シリーズ第4回として、臨床心理学の“歴史”をテーマにお届けします。 人はいつの時代も、悩みや苦しみとともに生きてきました。 臨床心理学の歴史をたどることは、人が「どう…
はじめまして。ブログ「心理学勉強記録」にお越しいただき、ありがとうございます。 このブログは、通信制大学で心理学を学ぶ私が、自らの学びを深めるために書き続けている学習記録です。 --- 【筆者について】 1973年生まれ。かつて私はコンビニを起業し、…
『物語としての心理療法』要約⑦ ― 物語ることの変容と心理療法 導入 今回は、ジョン・マクレオッド著『物語としての心理療法』第1章第7節「物語ることの変容」の要約です。 この節では、人類の歴史において「物語」がどのように変化してきたかを、三つの時代…
導入 今回は、『物語としての心理療法』第1章第6節「ポストモダンの観点からみた心理療法」の要約です。 現代社会がポストモダンの時代へと移行する中で、心理療法もまた、その潮流に大きな影響を受けています。 大きな物語(グランド・ナラティヴ)の崩壊、…
導入 今回は、ジョン・マクレオッド著『物語としての心理療法』第1章第5節「心理療法と文化との相互作用」の要約です。 本節では、現代において心理療法がどのように社会や文化の一部となり、またその文脈の中でどのような緊張や矛盾を抱えているのかが語ら…
はじめに:応用科学としての臨床心理学のかたち 本記事では「物語としての心理療法」シリーズの第4回として、心理療法が自然科学の枠組みにどう取り込まれ、そしてどのような文化的意味を持っているのかを整理してみました。 --- 自然科学に寄せられた心理療…
はじめに:人の心に寄り添う“実践の心理学” 本記事では、「臨床心理学入門」シリーズの第3回として、臨床心理学の定義や特徴、他分野との違い、そして直面している課題についてまとめてみました。 --- 臨床心理学の定義と特徴 アメリカ心理学会によれば、臨…
導入 今回は、ジョン・マクレオッド著『物語としての心理療法』(原題:Narrative and Psychotherapy)の第1章3節「現代文化における心理療法」を要約してみました。 本節では、心理療法が宗教的な救済の機能を引き継ぎ、科学・医学的な枠組みに組み込まれて…
導入 今回は、ジョン・マクレオッド著『物語としての心理療法』(原題:Narrative and Psychotherapy)の第1章2節「伝統文化における心理療法」を要約してみました。 現代の心理療法にも通じる“癒しの本質”は、実は太古の宗教儀式や文化的営みにルーツを持っ…
導入 今回は、ジョン・マクレオッド著『物語としての心理療法』(原題:Narrative and Psychotherapy)の第1章冒頭「人びとの変容 ― 個人という概念に関する文化小史」を要約してみました。 心理療法はいつの時代も「人間とは何か」という問いと向き合ってき…
はじめに:21世紀は“心の時代” 「21世紀は心の時代だ」とよく言われます。モノの豊かさを求める時代から、内面的な充実や、自分らしい生き方を重視する時代へと、私たちの価値観は変化してきました。 確かに、今でも「経済的な豊かさ=幸福」と考える人もい…
私たちはなぜ心理学に惹かれるのでしょうか。 臨床心理学の学びは、「自分を知る」ことから始まります。 この章では、日常の中にある心の動きから、臨床心理学の入り口を見ていきます。 --- 私たちの日常生活では、心理的健康や成長を促進する出来事もあれば…