心理学勉強記録

このブログは、心理学を学んでいる私が、日々のテキストを自分なりに解釈しながらアウトプットしていく記録です。 主に自分自身の復習用として作成していますが、心理学に興味のある方、これから学び始める方にとっても、何かしら参考になる部分があれば幸いです。

【教育心理学入門②】 学習とは何か──知識を得るだけではない「学び」のはじまり

本シリーズは、『ようこそ教育心理学の世界へ』(神藤貴昭・久木山健一著/北樹出版)をもとに、筆者が1年前に行った学習記録をリライトしたものです。通信制短大での学びの一環としてまとめた内容を、初学者や大人の学び直し層にも伝わるように再構成しています。

学習とは「変化」である

教育心理学において「学習」とは、単に知識を覚えることではありません。より広く、「経験によって比較的持続的な行動の変化が生じること」と定義されています。

たとえば──

  • 自転車に乗れるようになる

  • 英語の発音を少しずつ聞き取れるようになる

  • 苦手だった上司との関わり方を工夫するようになる

こうした変化もすべて「学習」です。ポイントは、「行動に変化が見られること」と「それが比較的持続していること」です。

一方で、「ただ聞いただけで何も変化しない知識」や「偶然の一時的変化」は、学習とは呼びません。


学習は「能力×動機×環境」

では、学習の成否を左右する要因とは何でしょうか? 教育心理学では、次の3つがしばしば取り上げられます:

  1. 学習者の能力(知的能力、身体的能力、基礎スキルなど)

  2. 学習者の動機づけ(やる気、関心、自己効力感など)

  3. 学習環境の整備(教材、教室、ICT、教員の指導など)

この3つは互いに影響し合います。

たとえば、能力があってもやる気がなければ学習は進まず、やる気があっても環境が悪ければ十分に能力を発揮できません。


「学習」と「成長」の違いとは?

ここで少し混乱しやすいのが、「学習」と「成長」の違いです。

  • 成長:年齢的・生物学的に自然に生じる変化(例:身長が伸びる)

  • 学習:環境や経験を通じて得られる変化(例:自転車に乗れるようになる)

教育心理学では、意図的な教育が関わる「学習」に着目します。


教育心理学がめざすもの

教育心理学は、「どうすれば人はよりよく学べるのか」を科学的に探求する学問です。

その対象は子どもに限らず、大学生、社会人、高齢者まで幅広く含みます。

学びのメカニズムを知ることで、より良い教え方・学び方が可能になる──本シリーズでは、そんな教育心理学の基本的視点を、少しずつ掘り下げていきます。


(次回は「学習の理論──行動主義・認知主義・構成主義」について取り上げます)