心理学勉強記録

このブログは、心理学を学んでいる私が、日々のテキストを自分なりに解釈しながらアウトプットしていく記録です。 主に自分自身の復習用として作成していますが、心理学に興味のある方、これから学び始める方にとっても、何かしら参考になる部分があれば幸いです。

【臨床心理学入門⑩】異常と正常の境界──統合失調症・気分障害を理解する

1.何が異常で、何が正常か?

 

心理的問題を理解するうえで、「正常」と「異常」の線引きは簡単ではありません。

主な基準としては、以下の視点があります。

 

統計的基準:発生頻度が極めてまれかどうか

 

心理的苦痛:不安やうつなどの主観的な苦痛があるか

 

社会的逸脱:文化や社会規範、年齢・性別から期待される行動から外れているか

 

機能の低下:生活維持(食事・睡眠・清潔)や社会機能(仕事・人間関係)の遂行が困難かどうか

 

 

たとえば、本来高い知的能力と職業適応力を持つ人が、心理的問題によって単純作業しかできず、生活に不満を抱いている場合があります。この場合、社会的適応はある程度保たれていても、その人本来の機能水準から見れば「不十分」と判断されます。

こうした判断は、複合的な基準と社会文化的背景を組み合わせて行います。

 

 

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2.精神疾患とその診断

 

臨床心理学や精神医学では、まず問題がどの精神疾患に該当するかを分類します。

代表的な診断基準が、**DSM精神疾患の診断・統計マニュアル)**です。

 

DSM-IV-TRでは、300以上の診断名を17分類に整理しています

 

症状や行動パターンを基準に照合して診断します

 

医療や臨床の第一ステップとして不可欠です

 

 

 

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3.統合失調症(Schizophrenia)

 

特徴:精神病症状、無気力、社会的退却、認知機能低下などにより、職業・学業・対人関係・生活能力が著しく障害されます

 

発症時期:18〜35歳(50歳以降はまれです)

 

有病率:約1%(100人に1人)

 

 

症状分類

 

陽性症状:被害妄想や誇大妄想、思考の混乱、幻聴など

 

陰性症状:感情の平板化、自発性や意欲の低下、無関心

 

 

要因

 

遺伝的要因:両親とも統合失調症の場合、発症率は50%

 一卵性双生児の片方が発症した場合、もう一方の発症率は60〜84%と高率です

 

環境要因:母体の妊娠中インフルエンザ罹患、栄養失調、喫煙、都市部貧困層での生活など

 

 

治療

 

薬物療法

 

ソーシャルスキルレーニングやデイケアなどの生活支援

 

家族への心理教育

 

適切な治療によって、社会適応し充実した生活を送ることも可能です

 

 

 

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4.気分障害(Mood Disorders)

 

代表的なものには、大うつ病、双極性気分障害、気分変調症、季節性うつ病があります。

 

うつ病(Major Depression)

 

症状:気分の落ち込み、集中力の欠如、喜びの減退、体重変化、睡眠障害自殺念慮など

 

経過:一度発症すると再発しやすく、生涯で2〜3回経験することも多いです

 

要因:遺伝、慢性的なストレス、身近な人の死、虐待経験、ソーシャルサポートの欠如

 

神経生理学的背景:セロトニン、ノルエピネフリンドパミンの調整不全

 

パーソナリティ傾向:

 

下田光造:執着性格

 

テレンバッハ:メランコリー親和型性格

 

現代型うつ:特定領域のみ症状が出る、自分の好きな活動では機能可能

 

 

 

双極性気分障害(Bipolar Disorder)

 

特徴:躁状態(気分高揚・焦燥・多動)とうつ状態が交互に出現します

 

発症時期:50%が25歳までに発症します

 

うつ病とは性質が大きく異なることが多いです

 

 

 

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🔚 まとめ:正常と異常は単純に分けられない

 

判断には統計・心理的苦痛・社会的逸脱・機能低下の複合基準を用います

 

診断にはDSMなどの国際的基準を活用します

 

統合失調症気分障害は、遺伝と環境の相互作用によって発症し、適切な治療と支援で社会適応も可能です

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