心理学勉強記録

このブログは、心理学を学んでいる私が、日々のテキストを自分なりに解釈しながらアウトプットしていく記録です。 主に自分自身の復習用として作成していますが、心理学に興味のある方、これから学び始める方にとっても、何かしら参考になる部分があれば幸いです。

心理統計入門⑤ ― 平均とSDの活用例

※本記事は、心理学を学ぶ上で欠かせない「統計学」の基礎として、平均と標準偏差(SD)の応用的な使い方を整理した学習記録です。専門用語をなるべく噛み砕き、初学者にも伝わるようにまとめています。

 

 

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① 変動係数(CV):単位の違いを越えて比べる

 

変動係数(Coefficient of Variation, CV) = SD ÷ 平均 ×100(%)

 

SDは「ばらつきの絶対量」ですが、平均値の大きさによってその意味合いは変わります。そこで使うのがCVです。CVは「平均に対してばらつきがどのくらいの割合か」を示す指標です。

 

例)

 

人:平均170cm、SD=10cm → CV ≈ 5.9%

 

ラット:平均10cm、SD=1cm → CV = 10%

 

 

👉 この場合、ラットの方が「体長に対して相対的にばらつきが大きい」といえます。

 

単位が異なるデータや、平均の大きさが大きく違う場合でも比較できるのがCVの強みです。

 

 

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② 標準化得点(Z得点):平均を0に揃える

 

Z = (データ − 平均) ÷ SD

 

Z得点は「あるデータが平均からどれくらい離れているか」を、標準偏差を基準に点数化したものです。

 

例)平均60点、SD20点のテストで100点を取った人のZ得点は

Z = (100 − 60) ÷ 20 = +2

 

👉 「平均より2SD高い」という解釈になります。

 

さらに、教育分野でよく使うのが 偏差値 です。

偏差値 = Z × 10 + 50

Z=+1 → 偏差値60、Z=−1 → 偏差値40、となります。

 

 

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③ 平均とSDの変数変換

 

データを変換したとき、平均とSDがどう変わるかを見ておきましょう。

 

例)X = 1, 2, 3, 4, 5

 

Xの平均は3、SD=√2

 

W=3X → W = 3, 6, 9, 12, 15

 平均=9、SD=3√2(3倍になる)

 

W’=3X+2 → W’ = 5, 8, 11, 14, 17

 平均=11(3倍+2)、SD=3√2(変わらず)

 

 

👉 掛け算をすると平均もSDも倍率分だけ大きくなるが、足し算をしてもSDは変わらない。

つまり「散らばりの大きさ」は平行移動では変わらない、ということです。

 

 

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まとめ

 

CV:単位や大きさの違うデータ同士を比較するときに有効

 

Z得点/偏差値:平均を0、SDを基準に揃えて比較する指標

 

変数変換:掛け算でばらつきは拡大、足し算では変化なし

 

 

これらを押さえておくと、相関や回帰分析といった「かかわりの分析」を学ぶときに理解が深まります。

 

 

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次回予告

 

次回は「かかわり(相関)」を取り上げ、2つの変数の関係をどう捉えるかを整理します。

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