心理学勉強記録

このブログは、心理学を学んでいる私が、日々のテキストを自分なりに解釈しながらアウトプットしていく記録です。 主に自分自身の復習用として作成していますが、心理学に興味のある方、これから学び始める方にとっても、何かしら参考になる部分があれば幸いです。

【臨床心理学入門⑱】精神力動アプローチ②──アセスメントから治療のプロセスへ

1.アセスメント面接

 

精神分析ではまず「分析可能性」を吟味します。フロイト以来、分析可能性についてはさまざまな議論があり、以下のような要素が重要とされています。

 

精神病でないこと

 

不安神経症(現在の不安障害)ではないこと

 

自分をある程度客観的に見つめられる「観察自我」があること

 

 

アセスメント面接では、問題の経緯や家族背景、成育歴などを数回にわたって傾聴し、発達の固着や防衛機制、背後にある精神力動的な構造を推定します。

通常は4〜5回程度行いますが、時間的制約がある場合は1〜2回で済ませ、その後は「治療しながらのアセスメント」となります。

 

あわせて心理検査を行うことも多く、ロールシャッハテストや文章完成法(SCT)、バウムテスト、S-HTPなどを組み合わせたテストバッテリーが一般的です。

 

 

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2.治療契約

 

アセスメントで明らかになった問題やその背後にある力動、大まかな治療目標をクライエントと共有し、治療を行うかどうかを話し合います。

ここでは時間枠・料金・守秘義務・キャンセル料・治療終結の方法なども含め、近年では書面で契約を交わすのが一般的です。

 

 

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3.治療の開始とプロセス

 

(1)作業同盟

 

自由連想法夢分析などは、クライエントのプライベートに深く立ち入る技法です。そのため抵抗や依存を生みやすく、安定した「作業同盟」が欠かせません。

これは「心理的距離を保ちながら信頼関係を築くこと」「転移に流されず分析を進めること」を意味し、病態が重いほど維持が難しくなります。

 

(2)治療構造

 

時間・空間・料金の一定性を重視し、治療者は中立性・受け身性を保ちます。クライエントの反応や抵抗を観察するためにも、治療構造は分析素材として重要です。

 

(3)禁欲原則

 

セラピストもクライエントも、転移や欲動を行動化せず言葉で表現し、内省を深めます。セラピストは自らの個性を隠し「投影を受けるスクリーン」としての立場を保つ必要があります。

 

(4)治療の中断と終結

 

精神力動的治療は長期にわたり、2〜5年かかることもあります。途中で中断となる場合も少なくなく、終結も「症状の完全な解消」だけでなく「症状との適切な付き合い方が身についた段階」で行われることもあります。

 

🔖 次回は、このプロセスに関連する用語の解説に入ります。

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