心理学勉強記録

このブログは、心理学を学んでいる私が、日々のテキストを自分なりに解釈しながらアウトプットしていく記録です。 主に自分自身の復習用として作成していますが、心理学に興味のある方、これから学び始める方にとっても、何かしら参考になる部分があれば幸いです。

臨床心理学入門23 ゲシュタルト療法のプロセス

治療目標

ゲシュタルト療法の治療目標は、クライエントが自分自身の欲求や感情に気づき(awareness)、それを満たすためにどのような行動が適切であるのかを理解し、自ら行動できるようになることである。

面接プロセス

ゲシュタルト療法では「なぜ(why)」にこだわらず、「どのように(how)」に注目する。

つまり、なぜそうなったのかという原因を理解するために過去へ立ち戻ったり、夢や無意識を解釈したりするのではなく、「今・ここ」での体験に焦点を当てるのである。

クライエントは、自分の中にある感情やファンタジーなどを姿勢やジェスチャー、言葉などを用いて身体的に表現する。それによって体験を増幅させ、より明確に感じ取ることができるようになる。

このような方法として、体験を実際の行動として表現する エナクトメント(enactment:再演・行動表現化) が用いられる。

また、ゲシュタルト療法では「気づき」と同様に、クライエントが「責任」を引き受けることが重視される。ここでいう責任とは社会的な義務を果たすという意味ではなく、自分の行動や感情を自分自身の一部として受け入れることを意味する。

治療的作業と主な技法

ゲシュタルト療法には、クライエントの気づきを高めるためのさまざまなエクササイズがある。

代表的なものの一つが 椅子のワーク(空の椅子技法) である。これは、葛藤やわだかまりを抱えた相手が空の椅子に座っていると想定し、その相手に向かって語りかけることで、未完了の感情を表現し、気づきを深めていく技法である。

また 夢のワーク では、夢に登場する人物・動物・モノなどはすべてクライエント自身の一部を表していると考える。夢を象徴的に分析するのではなく、夢の登場人物や対象になりきって表現することで、それが自分にとってどのような意味を持つのかを体験的に感じ取っていく。

このようにゲシュタルト療法では、内的世界を身体的な表現として実演することによって、体験的な気づきへと導いていくのである。

まとめ

ゲシュタルト療法は、過去の原因を分析するのではなく、「今・ここ」での体験と気づきを通して自己理解を深めていく心理療法である。

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