心理学勉強記録

このブログは、心理学を学んでいる私が、日々のテキストを自分なりに解釈しながらアウトプットしていく記録です。 主に自分自身の復習用として作成していますが、心理学に興味のある方、これから学び始める方にとっても、何かしら参考になる部分があれば幸いです。

心理統計入門⑨ ― 条件付き確率:「“ならば”の確率」で世界を読む

これまで平均・ばらつき・相関といったテーマを通して、

「データをどう要約するか」を見てきました。

 

でも、ここからはもう一歩踏み込みます。

「あることが起こったとき、別のことがどのくらい起こりやすくなるのか」――

この“関係の深さ”を確率で読むのが、今回のテーマです。

 

 

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☁️「雨が降ると電車が遅れる」って本当?

 

たとえば、「雨が降ると電車が遅れる」と言われることがあります。

確かにそんな気がしますが、果たして本当にそうでしょうか。

 

これを確率の言葉で言うと、

「雨(A)が降ったときに、電車が遅れる(B)確率」になります。

 

式で書くと次のようになります。

 

> P(B|A)=P(AかつB)/P(A)

 

 

 

つまり、“雨が降った日の中で、実際に遅れた日の割合”です。

この考え方を条件付き確率といいます。

「AならばBが起こる確率」――つまり“ならば”の世界を扱うのです。

 

 

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💉「陽性=病気」とは限らないという現実

 

次は少し現実的な例です。

 

ある病気Sの罹患率(かかる確率)が1000人に1人だとします。

検査キットTの性能は次の通りです。

 

病気の人が陽性になる確率は99%

 

病気でない人が陰性になる確率は99.5%

 

 

では、「陽性」と出た人が本当に病気である確率はどのくらいでしょうか。

 

 

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🧮 計算してみましょう

 

まず、病気の人が陽性になる確率は

1000人に1人が病気で、その99%が陽性なので、1000分の0.99です。

 

次に、病気でない人が間違って陽性になる確率(偽陽性)は、

1000人中999人が健康で、その0.5%が陽性なので、1000分の4.995です。

 

したがって、陽性と出る人全体は

0.99+4.995=**5.985(1000人あたり)**です。

 

実際に病気で陽性になる人の割合は、

0.99 ÷ 5.985 ≒ **0.165(約16.5%)**となります。

 

 

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😳 意外に低いと思いませんか?

 

「陽性=ほぼ病気」と思いがちですが、

実際には6人に1人しか本当に病気ではありません。

 

つまり、病気そのものが“まれ”な場合、

いくら検査精度が高くても「陽性=確定」とは言えないのです。

 

これが、条件付き確率の怖さであり、面白さでもあります。

 

 

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🎂「同じ誕生日の人がいる確率」は意外と高い

 

もうひとつ、有名な確率の話を見てみましょう。

 

1クラス30人の中で、同じ誕生日の人がいる確率はどのくらいでしょうか。

 

多くの人は「せいぜい10%くらいじゃない?」と思うかもしれません。

しかし、実際は――70%以上あるのです。

 

 

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🔍 考え方はこうです

 

まず、「全員の誕生日がバラバラである確率」を考えます。

1人目は自由に生まれ日を選べます。

2人目は364/365、3人目は363/365…と続いていきます。

 

これを30人分すべて掛け合わせると、

「全員が違う誕生日である確率」は**約0.29(29%)**です。

 

つまり、「誰かが同じ誕生日である確率」は

1−0.29=**0.71(71%)**となります。

 

 

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🧠 数は感覚を裏切る

 

人の直感は、確率の世界ではよく裏切られます。

「そんなことめったにない」と思う出来事が、

実はかなりの頻度で起きていることも少なくありません。

 

確率を学ぶ意義は、まさにそこにあります。

 

> 感覚や思い込みではなく、

「どのくらい起こり得るのか」を数で判断できるようになることです。

 

 

 

 

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✍️ まとめ

 

「AならばBが起こる」を確率で表すと P(B|A)になります。

 

条件がつくと、確率の意味は大きく変わります。

 

感覚に頼らず、「本当に起こり得るのか?」を数で考えることが大切です。

 

 

確率を学ぶことは、

見た目や印象に惑わされない“思考の筋力”を鍛えることでもあります。

 

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